最新号・
バックナンバー

¥ 450
植物力 ー 毒・薬と香り
地球上の生命あるものはみな植物に生かされています。肉食の動物が食べる動物も植物を食べ生きているからです。そのため、植物は食べ尽くされないよう毒や香りなどで身を守り、同時に花粉や種を動物に運んでもらい生きていく場所を広げてきました。
一方、私たち人間は、毒が及ばない程度に植物を食べ、時に毒も薬として役立て、かぐわしい香りには癒やされてきました。
たとえば、スイセンをニラと間違って誤食すれば死に至ることもありますが、スイセンの葉っぱなどに含まれる有毒物質ガラタミンはアルツハイマー病の治療薬に、イヌサフランの有毒物質コルヒチンは痛風の特効薬になっています。香りに注目すれば、イグサはリラックス効果をもたらし、グレープフルーツはダイエットに効き、ショウブには心筋梗塞や抗がん作用もある……。
植物は人の生命を支えるだけでなく、救世主ともなります。コロナ禍の今、植物のパワーとその奥深い世界を田中修さん(植物学者)と丹治邦和さん(医学者)に聞きました
TOP INTERVIEW
- スペシャルインタビュー リズ・アーメッド
- 4月に発表された今年の米アカデミー賞で、史上初めてムスリムの俳優がノミネートされました。パキスタン出身の両親のもとに英国で生まれたリズ・アーメッド。ラッパーとしても活躍、アジア系・イスラーム教徒の声を積極的に発信し、2017年には米タイム誌が選ぶ「最も影響力のある100人」に選ばれました。
- リレーインタビュー・私の分岐点落語家 林家たい平さん
- 1988年、師匠の林家こん平に入門し、00年、真打昇進。「たい平ワールド」と呼ばれる芸風は老若男女を問わずファンが多く、『笑点』大喜利メンバーとしても有名な林家たい平さん。元々は「落語家になろうだなんて夢にも思っていなかった」と話すたい平さんが落語家を目指すきっかけとなったのは、大学3年生の時、偶然ラジオから流れてきた5代目柳家小さん師匠のある一席でした……。
国際記事
- オーストラリア、先住民が率いる「バンガラ・ダンス・シアター」
- 6万5000年以上前、オーストラリア大陸へ渡り、全土に居住していた先住民たちは、今や人口の3・3%です。入植した英国人による大虐殺の歴史は現在も話題にされにくいですが、蓋をした過去に目を向けてもらうべく踊るダンサーたちがいます。
- 米国 市民が変える!警官たちの「沈黙の青い壁」
- WORLD STREET NEWS 世界短信
国内記事
- 表現する人
- 動物たちの大らかな日常を描きたい 鈴村温さん
連載記事
- 原発ウォッチ
- 福島汚染水、安価だから海洋放出とは!
- 浜矩子の新ストリート・エコノミクス
- ミレニアム世代の憂うつ
- 雨宮処凛の活動日誌
- コロナ下の女性の仕事、健康、無償ケア……
- ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
- 友達と呼べる人がいません☆3色の具のおにぎらず☆
- あらゆる個人情報が集められる社会、完全なる独立機関が必要
- コロナ禍への対応や社会のデジタル化にあわせ、個人情報をどのように保護すべきかが改めて問われています。「プライバシーという権利」を私たちはどのように考えたらよいのか。世界の個人情報保護に詳しい宮下紘さん(中央大学総合政策学部教授)に聞きました。
- 読者のページ My Opinion
販売者に会いにゆく
セルビア『リツェウリツェ』アンドレヤ・ムラデノビッチ
FROM EDITORIAL 編集後記
バックナンバー
バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください
『植物 』に関連したバックナンバー

438 号(9/1 発売)
眺め食べる「庭」時間
眺めて楽しく、かつ食べられる植物が育つ、良原リエさんの“庭”。小さな生き物が集まる“ビオトープガーデン”です。
もともと植物が好きで、最初は育てることだけで満足していた良原さん。やがて食べられる植物を...

374 号(1/1 発売)
新春エッセイ 植物の“冬を生きる戦略” 稲垣 栄洋
『生き物の死にざま』『世界史を大きく動かした植物』など、話題作を次々と世に送り出し、本誌特集にも2回ご登場いただいた植物学者の稲垣栄洋さん。お正月らしくめでたい植物と言えば、何といっても「松竹梅」です...
『薬 』に関連したバックナンバー
『田中修 』に関連したバックナンバー
『市民 』に関連したバックナンバー

453 号(4/15 発売)
わたしの隣人、人権はどこに
さまざまな国から生きのびるため日本に逃れ、私たちの隣で暮らす外国の人たちは今、どのように生活しているのだろうか。
政治的に不安定な母国へ帰国できないなどの事情を抱えているが、日本政府から滞在許可がおり...

449 号(2/15 発売)
街にやってくる野生動物
“日本の野生動物は減っている”とあなたは考えていませんか?しかし、瀬戸内海を泳ぎ渡ったり、神戸の市街地にも現れるイノシシ。森の若木を食べ尽くすシカ。東京都内にもあたりまえに生息するハクビシンやアライグ...

447 号(1/15 発売)
南極と人類の未来
南極で失われる氷が主要因となって、21世紀末までに地球の海水準が2m近く上昇する可能性がある――。
2021年、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発表した報告書は、世界に大きな衝撃を与えた。
...
『動物 』に関連したバックナンバー

449 号(2/15 発売)
街にやってくる野生動物
“日本の野生動物は減っている”とあなたは考えていませんか?しかし、瀬戸内海を泳ぎ渡ったり、神戸の市街地にも現れるイノシシ。森の若木を食べ尽くすシカ。東京都内にもあたりまえに生息するハクビシンやアライグ...

447 号(1/15 発売)
南極と人類の未来
南極で失われる氷が主要因となって、21世紀末までに地球の海水準が2m近く上昇する可能性がある――。
2021年、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発表した報告書は、世界に大きな衝撃を与えた。
...

405 号(4/15 発売)
“渡り”と“回遊”
毎年、日本にやって来る渡り鳥や、雄姿を見せ回遊するクジラたち。人が観察できない時、彼らは一体、どこにいて何をしているのでしょうか?
そんな野生動物に小型の記録計を取り付けて移動を追跡する「バイオロギン...
『先住民 』に関連したバックナンバー

446 号(1/1 発売)
お正月に宇宙。私たちは星のかけら
星たちが一番輝く冬の夜空。宇宙の果てはどこだろうか?
宇宙の年齢は光速で、現在138億歳。「インフレーション」と呼ぶ急膨張の後の「ビッグバン」によって、水素やヘリウムが集まって自ら光り輝く第1世代の恒...

425 号(2/15 発売)
「でこぼこ」風景 日本列島の不思議
1月15日、南太平洋のトンガ諸島で起きた海底火山の大規模噴火は、立ちのぼる噴煙の映像と共に、私たちに衝撃をもたらしました。地形をつくる火山や地震、大雨による山崩れなどを研究してきた鈴木毅彦さん(東京都...

411 号(7/15 発売)
究極の自由メディア「ZINE」
紙媒体よりネット隆盛の今、「ZINE」(以下、ジン)というアナログメディアを発行する人たちがいる。ジンは、誰もが自由に自分の意見や感覚を発信する少部数の出版物。同人誌やミニコミ、リトルプレスと重なり、...
Webマガジン
バックナンバー記事が読める!
イベントレポートも充実!
