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No.340

難民を知る

地震、水害、台風など、災害大国の日本。たとえば"避難生活の過酷さ〟を通して、誰もが"難民の生活状況〟を想像することができる。
世界では長期化する紛争や迫害により、過去最高の6800万人の人が難民となっている。国際ホームレスだとも言える彼ら。日本への避難者も増加し、昨年難民認定を申請した人は1万9千人を超えた。ところが、他の先進国の難民受け入れが毎年数万から数十万人あるのに対し、日本は毎年20人前後。あまりにもわずかだ。一般市民へのアンケート調査でも「治安が悪化する」などの誤解から、賛成は24%に留まっている(※)。
そこで、日本で暮らす難民の人々が置かれている状況や、その支援活動について、NPO法人「難民支援協会」の石川えりさん、ラジオ番組「難民ナウ!」の宗田勝也さん、弁護士の駒井知会さんに話を聞いた。
いま改めて、難民の人々の状況と問題を知り、ともに語り合い、多様性のある元気な社会をつくりたい。

※ 2015年、朝日新聞の読者アンケート調査の数値。15年以降100万人を超える移民(難民)を受け入れたドイツ国内の17年の犯罪率は92年以降で最も低い数字を記録した(18年5月、ドイツ内務省発表)。

日本社会に暮らす多様な難民の声を聞きたい
20年近く支援活動を続ける「難民支援協会」
石川 えりさん

ラジオ番組「難民ナウ!」
3.11後「誰もが難民になる可能性を感じた」
宗田 勝也さん

199.8%が不認定となる日本の難民認定制度
祖国で迫害を受け、日本では長期収容
駒井 知会さん

TOP INTERVIEW

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リレーインタビュー・私の分岐点名久井 直子さん

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今や世界で毎年800万トンのプラスチックごみが海へ流れ出ています。この問題の解決を目指した「G7海洋プラスチック憲章」が今年6月に提唱されるも、日本と米国は署名せず。英国や台湾、EUではプラ製品の一部アイテムを禁止する方針が決定しています。世界で動きが高まる中、オーストラリアでは一人ひとりの意識が変わりつつあります。
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