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No.343

セルフ・マーケットのはじめ方

人は物を交換するためマーケット(※)を開き、それが町の始まりとなった。開かれた広場や交差点などの路上は町の中心になっていった。
たとえば、英国では今も身近で日常的な居場所としてマーケットはスーパーよりも愛されている。建築家の鈴木美央さんは、日本と英国でマーケットを研究し、自身も埼玉県で「Yanasegawa Market」を主催。「仮設でできるマーケットが高齢化や過疎化など、日本中の課題を解決するのではないか」と語り、3人寄れば誰もが気軽に〝セルフ・マーケット〟をはじめられると言う。
山梨県には出店者を女性に限定したマルシェがあり、女性のスモールビジネスを応援する「マンマメルカート」がある。和歌山県には楽しく働く大人が集まる〝理想の商店街〟をつくりだし、若者とまちをつなぐ「Arcade」がある。3つの事例とマーケットのはじめ方の秘訣も紹介したい。
路上を公共空間に変える〝セルフ・マーケット〟、はじめてみませんか。

※市、マルシェとも。日常的な買い物の場をいう。

日常的な居場所“マーケット”が、日本中の課題を解決する糸口に
鈴木美央さん

誰でもできる、マーケットのはじめ方!
6つの“成功の秘訣”

山梨「マンマメルカート」
出店は女性に限定、200店舗が軒を連ねる

和歌山「Arcade」
子どもや若者に働く大人の姿を見せたい
一夜にして現れる“理想の商店街”

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー ウィスット・ポンニミット
普通の人の良さ、つまんないことの良さを表現したい
2005年、漫画家ウィスット・ポンニミットさん(愛称タムくん)のインタビューが本誌に初登場。そして、07年10月からは、4コマ漫画「マムアンちゃん」の連載が始まりました。いまや日本とタイの両国で活躍するタムくんから、ビッグイシュー創刊15周年を祝う表紙の絵と、「ホーム」をテーマにした漫画が届きました。そして、漫画との出合い、漫画が生まれる時、「マムアンちゃん」のこと、これからの計画などについて、バンコク在住のタムくんにスカイプでインタビューをしました。
リレーインタビュー・私の分岐点高橋 源一郎さん
81年、小説『さようなら、ギャングたち』でデビュー。以後、数々の話題作を執筆し、ラジオのパーソナリティなどでも活躍を続ける高橋源一郎さん。人生の分岐点は中学1年生の時、父親から「今日で家族は解散です!」と宣言されて始まったと語ります。

国際記事

監督インタビュー『判決、ふたつの希望』 正義や赦しに向かえば、争い以外の選択肢はある―ジアド・ドゥエイリ監督
民族・宗派対立が続くレバノンで、二人の男性がちょっとした出来事をきっかけに侮辱、口論を始め、やがてそれが裁判沙汰、民族同士の暴動、大統領を巻き込む一大事件に発展してしまう――。そんな物語を映画にしたドゥエイリ監督が、レバノンの悲劇の歴史や実在する政治家の名も交えて描きたかったのは「正義や赦しに向かえば、争い以外の選択肢はある」こと、そして「傷つけ合った二人が、和解に至るプロセス」だと語ります。
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連載記事

浜矩子の新ストリート・エコノミクス
―― ランドセルと企業採用
ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
友達をたくさん作ろうという風潮が疑問 ☆チキンカツカレー☆
ビッグイシューアイ 新井紀子さんと考える 「AIと生きる近未来社会」
今、多くの人がAIに興味を持っていますが、巷で語られる AIのイメージや未来予想図はさまざまです。数学者である新井紀子さんは2011年から10年計画で、プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」を進めてきました。そんな新井さんに、AIとは何か? AIに仕事を奪われる近未来は来るのか? その時のセーフティネットとは何か?について聞きました。
宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ
―― 第三の脳、皮膚感覚

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