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“災害モード”をもつ社会へ
6~7月は災害ラッシュだった。6月18日通勤時の大阪北部地震、7月6~8日に西日本豪雨、そして7月28~30日の台風12号は東から西へと逆走して被害をもたらした。通勤時の地震、広域・連続集中豪雨、逆走台風は何を教えてくれたのだろうか?
元吉忠寛さん(災害心理学者)は、大阪北部地震の際の鉄道利用者の行動を調査。500人のうち出勤した人は6割、帰宅した人は4割だった。元吉さんは「“社会の方向を変える”ことが必要。リスクの判断ではなく、社会のタイムラインをつくるべき」と言う。
専門家として防災に取り組んできた渡辺実さん(防災・危機管理ジャーナリスト)は、「もはや従来の防災意識や方法では対応しきれない」と言い、“災害への闘い方”を見直し、「『災害モード』という社会のシステムをつくるべき」と提案する。
“災害モード”を確立することが、実災害を減らせる最良の“災害対策”ではないか。
リスクの判断ではなく、社会のタイムラインを。
なぜ? 日本人は逃げない
元吉 忠寛さん
自分や家族、地域を守るため
日常をすばやく“災害モード”へ切り替える
渡辺 実さん
コラム 西日本豪雨による広域災害
TOP INTERVIEW
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- 宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ
- ―― たくましい、海を渡るチョウ
- 読者のページ My Opinion
今月の人 目標は、アパートに入って仕事を探し、正規雇用の職に就くこと
Mさん
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