今月の人

Mさん

目標は、アパートに入って仕事を探し、正規雇用の職に就くこと。ただ、しばらくはビッグイシュー販売者でいたい

Mさん

「野宿は2週間ぐらいしました。その2週間はもう仕事も何もしたくなくて、本当に何もやる気が起きないというのはそれが初めてでしたね」
3月から奈良県・生駒駅の売り場に立つMさん(40代半ば)は、ビッグイシューに来る前の状態をそんなふうに語る。それまでも行くあてがなく途方に暮れることはあった。が、仕事への意欲が途切れることはなかった。好きなものを食べて、パチンコをするためにというのが仕事のモチベーションだった。それが40歳を過ぎたあたりから、もうそれも別にいいかな……と思うようになった。仕事にまつわる人間関係のつまずきが重なり、人間嫌いになって働くこと自体が面倒くさくなったという。
「20~30代までは無駄な争いを避けるために、自分が折れたり、心の中で歯ぎしりしながらも頭を下げたりということができたんです。でも、40代になってから変なプライドが邪魔して融通がきかなくなり、人間関係のもめごとが...

続きは、本誌をご覧ください

※ 認定NPO法人ビッグイシュー基金が実験的に提供している、住宅支援プログラム。低廉な利用料の一部が、次のステップへの積立金になる。

(写真キャプション)
近鉄奈良線「生駒駅」にて

(写真クレジット)
Photo:木下良洋

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

今月の人一覧