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No.362

民主主義を見捨てない――宇野重規ゲスト編集長

民主主義をめぐる状況が悪化している。
ある人は言う。民主主義には決める能力がない。決定に時間がかかりすぎる。必要なのは政治家の決断だ。
またある人は言う。民主主義は危険だ。多数者の声が少数の意見を抑圧する。多数決がすべてではない。
そうかもしれない。が、私たちはそう簡単に民主主義を見捨ててしまっていいのだろうか。世界各国でポピュリズムが吹き荒れ、独裁的指導者も目立っている今日、だからこそ、民主主義について、もう一度考えてみたい。
民主主義とはまず、自分の意見を口にしてみることだ。「わがまま」をキーワードに、社会運動の意味を論じる富永京子さんの話を聞いた。さらに県民投票が行われ、民主主義をめぐる熱い議論が行われている沖縄に飛び、翁長雄治さんを訪問した。そして『多数決を疑う』の著者・坂井豊貴さんと「決め方」について論じた。(宇野重規)

対談Ⅰ 富永京子さん×宇野重規さん
モゴモゴ言う“わがまま”を応援したい。
社会運動、日常に根ざしたところでできる

対談Ⅱ 翁長雄治さん×宇野重規さん
子どもたちに何を残すのか?
「基地」「沖縄県民投票」「沖縄保守」とは?

対談Ⅲ 坂井豊貴さん×宇野重規さん
民主主義、「決定」の快楽をイメージする力
「他者のことを考える」自由へ

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー チ・チャンウク
日本でも放映されたドラマ『奇皇后』『僕らのイケメン青果店』『あやしいパートナー』などで不動の人気を獲得、今やアジアでファンが増え続ける韓国人俳優チ・チャンウク。邦画『君の名は。』吹き替え版では主人公役の声優を務めるなど、ラブストーリーからアクション、歴史物まで、幅広いキャリアを積み重ねてきました。 現在31歳、約2年間の兵役を終えたばかりの彼にビッグイシュー韓国版が特別インタビュー。韓国と日本で同時期掲載が実現、「人間 チ・チャンウク」の姿に迫ります。
リレーインタビュー・私の分岐点玉木 幸則さん
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国内記事

ワンダフルライフ:市場のそばで、わずか3坪の古本屋を8年―― 宇田智子さん
大型書店勤務時代に東京から那覇への転勤を自ら希望し、その後、沖縄県那覇市の第一牧志公設市場そばで古本屋の店主となった宇田智子さん。本にかかわる仕事を通して見えてきたこととは何でしょうか。

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―― 消費税、減税? 増税? 凍結? 廃止?
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