販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
スウェーデン『ファクトゥム』販売者 イオンとオルガ夫妻
ルーマニアの7人の子どもが野宿しないですむよう
今は雑誌販売で生計を立てる
イオンとオルガは、ともにヨーテボリで雑誌販売をするルーマニア出身の夫婦だ。二人がスウェーデンに来た経緯や今の生活、未来への願いを語る。
イオン:ほんの数ヵ月前に、友人から『ファクトゥム』のことを教えてもらったんです。私はもともと大工でしたから、いつかは建設業界で働きたいのですが、住所やIDがないとそれも難しい。今は雑誌販売で生計を立てるしかありません。
オルガ:故郷のルーマニアで、私たちロマ族は〝ジプシー〟と蔑まれ、誰も助けてくれませんでした。幸いスウェーデンに来てからは、そんな目に遭っていません。
イオン:移住のために乗ってきた車は、もう動かなくなってしまいました。クリスマスに帰国できず、今も車中泊が続いていますが、凍えるほどの寒さで過酷な毎日です。早く手頃な家賃で住める場所が見つかればいいのですが……。
オルガ:ルーマニアでは、小さい台所が付いた1部屋を借りて、7人の子どもたちと一緒...
『Faktum』
1冊の値段/100スウェーデン・クローナ(そのうちの半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/ヨーテボリなど、イェータランド地方の数都市
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE

525 号(2026/04/15発売)
特集仕事とケア 働く時間とジェンダー平等
スペシャルインタビュー:寺尾紗穂
リレーインタビュー:シンガーソングライター、インドネシア語翻訳家・通訳 加藤ひろあき


