販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

『ビッグイシュー・オーストラリア』販売者  ロン・K

10歳から働き始め、文字の読めなかった半生。
いま大学へ通い「とってもいい気分だね」

『ビッグイシュー・オーストラリア』販売者  ロン・K

オーストラリア南部のアデレードで『ビッグイシュー・オーストラリア』を販売するロン・Kは10歳の頃から工場や農場、またトラック運転手として働いてきた。そうやって数十年もの間、字が読めなくても生計を立てる道を模索してきた。
「ビッグイシューの仕事を始めたのは6年前だよ。その時は雑誌を読めなかったんだ。学校にあまり通えなかったから。生意気だったし、いくつも問題を起こしてきたしね」
 外で恥ずかしい思いをすることも少なからずあったという。「(失業手当などを給付する)センターリンクでは1週間にいくつもの仕事を探しに行かないといけないんだけど、『字を読めない僕を受け入れられないなら、いいよ』って拗ねたりしてね。でも恥ずかしい思いをしたり、誰かを傷つけたりする以外の道があるなら、そっちに行きたいとも思っていたよ」
 ビッグイシューの販売を始めて、ある日のこと。ロンは字を読まなければならない場面と遭遇した...

続きは、本誌をご覧ください

『The Big Issue Australia』
1冊の値段/9オーストラリアドル(そのうち半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/シドニー、メルボルンをはじめ主要都市

Text: Aimee Knight/The Big Issue Australia/編集部

Photo: Nat Rogers

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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