販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

『リツェウリツェ』販売者 ボヤン・コパニッチさん

一時帰国のつもりが、コロナで足止めに。
販売者仲間に「僕らは一人じゃない」と言いたい

『リツェウリツェ』販売者 ボヤン・コパニッチさん

ボヤン・コパニッチがセルビアのストリート誌『リツェウリツェ』の販売を始めたのは今年1月のこと。「今のところ順調だよ。お客さんもみんな優しい。雑誌を買いに来てくださる時にお話するのが楽しみだね」
 首都ベオグラード郊外のブラチャル地区に生まれたコパニッチは、ほどなくして家族とともに隣接するクモドラシュに引っ越し、そこで小学校を卒業した。中学卒業後は、工場の旋盤操作員になるための訓練を受けたという。
 しかし1990年代、セルビアはユーゴスラビア内戦の真っただ中。旧ユーゴは「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字、1つの国家」とも言われ、6共和国の一つがセルビアだった。
「90年代にセルビアで10代を過ごすというのは、なかなか大変なことだったね。生きのびるのに必死だったし、ロールモデルとなる人を見つけるのも難しかった。と言っても、今も当時とそれほど変わっていな...

続きは、本誌をご覧ください

Text:Milica Terzić, Liceulice

1冊の値段/200セルビア・ディナール、
そのうち半分が販売者の収入に
発行頻度/月刊
販売場所/ベオグラードほか

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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