販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

米国ポートランド『ストリート・ルーツ』販売者 クリス・ドレイク

3つの仕事を掛け持ち、車で生活
ジェンダーに捉われず、その人自身を見てほしい

米国ポートランド『ストリート・ルーツ』販売者 クリス・ドレイク

 クリス・ドレイクは、多忙なスケジュールの合間を縫ってインタビューに答えてくれた。米国オレゴン州ポートランドのストリート誌『ストリート・ルーツ』の販売者になって3年。今は、他にもフードデリバリーや鎖の装飾品(※1)を販売するなどして生計を立てている。だが、3つの仕事を掛け持ちしても安定した住まいは手に入らず、車で寝起きする生活が続いている。
 米国北西部に位置するポートランドは、リベラルな街として有名だ。しかしそれでも、ホームレス状態であるとともにトランスジェンダーとして生きるには多くの困難が伴うとドレイクは語る。
「ポートランドでも、ホームレス状態の人やトランスジェンダーの人へのまなざしは決してやさしいものではないですね。私は女性から男性へのトランスジェンダーですが、男性から女性となった人への偏見はより根強いものを感じます。人々の反応は誤解に満ちているんです」
 では、どのような誤解があ...

続きは、本誌をご覧ください

Text:Street Roots/INSP/八鍬加容子

(写真クレジット)
Photo: Veronica Ruth

(雑誌情報)
Street Roots
1冊の値段/1ドル(そのうち75セントが販売者の収入に)
発行頻度/毎週
販売場所/オレゴン州
ポートランド

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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