今月の人

カナダ『リティネレール』販売者 リンダ・ペレティア

虐待を受けていた幼少期、自分を醜いと思っていた書くことで苦しみを外に出し、「今の自分は美しい」

カナダ『リティネレール』販売者 リンダ・ペレティア

64歳になったリンダ・ペレティアにとって、自分の子ども時代を一言で表す言葉は「恐怖」だという。父親に初めて殴られたのは4歳か5歳の時。罵倒する言葉を聞くのも彼女の日常だった。
10歳の時、母親は家族を残して家を出て行った。父親を毎晩抱きしめ「大好き」と言うようにと、母はリンダに言い残した。だが、毎日自分を殴る人を好きにはなれず、リンダは自責の念を募らせ、自尊心を持てないという問題を抱えながら孤立する日々を過ごす。「当時は、自分のことを本当に醜いと思っていました。何から何まで自分が嫌いでした」とリンダ。
幼少期の過酷な記憶を押し込めておくために、思春期は「山のような薬物」を摂取したという。精神疾患が初めて現れたのは25歳の時で、病による行動で刑務所へ送られた後、精神病院での生活となった。それから数年は深い「うつ状態」に陥り、何度か自殺未遂も繰り返した。
その後、なんとか父親との関係を断ち切っ...

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(Christine Barbeau, L'Itinéraire / INSP / 編集部)

(人物キャプション)
Photo: Milton Fernandes

(本キャプション)
販売者のエッセイ集『Sentinelles』

『リティネレール(L'Itinéraire)』 
●1冊の値段/3カナダドル、そのうち半分が販売者の収入に。
●販売回数/月2回刊 ●販売場所/ケベック州モントリオール

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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