今月の人

嬴政さん

毎号買ってくれる人たちの存在が励み。周りに何を言われても後悔しない生き方をしたい

嬴政さん

多くの人が足早に通り過ぎ、行きかう電車や再開発の工事の音が響く渋谷駅東口(9番出口付近)。がっしりした体格の嬴政さん(仮名 47歳)は、1年前から毎日午前中から午後7時まで立っている。14年9月に販売者として登録し、途中で別の仕事に就いたこともあるが、ここの売り場は3ヵ所目。「買ってくれた人に『ありがとうございます』と言うと、相手も『ありがとう』って言ってくれるんです。これまで仕事をしてきた中でそんなことを言ってもらえることはなかった。だからうれしくて」。毎号買ってくれる人たちの存在が励みになっている。
嬴政さんは北海道出身。「とにかく北海道を出たい。誰も自分のことを知らないところに行こう」と地元の高校を卒業後、1990年4月、関東のパン工場で正社員として働き始めた。バブル絶頂期の当時、休みなく働く「ブラックな働き方」は当たり前だった。そんな生活に嫌気がさし、1年ほどして退職。自動車工場の...

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(写真クレジット)
Photos:横関一浩

(写真キャプション)
渋谷駅東口(9番出口付近)にて

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