今月の人

山本新一さん

この仕事は自分にぴったり、道をそれた僕にとっては心の拠り所。温泉に入れる日を増やし、お金を貯めてアパートに入りたい

山本新一さん

 できあがったばかりの赤い販売用のベストを着て、大阪の京阪・枚方駅南口に立つのは山本新一さん(59歳)。この場所で販売を始めてから約1年。「顔見知りのお客さんも増えてきて、がんばってねとか風邪ひかないようにねとか声をかけてくださるので、いつも励まされています」と笑顔を見せる。
「実はね、脚の付け根を骨折してしまって入院とリハビリで春から3ヵ月ほど販売を休んでいたんです。おかげさまでなんとか復活できて、またお客さんの顔を見られるのがうれしくてねえ。少し話ができるだけで、ホッとするんです」
 三重県で生まれ育ち、「子どもの頃はいつも友達と走り回ってるような元気な子だった」という山本さん。高校卒業後は大手製造業の工場で5年ほど勤務した。その後、プレス工や清掃業など、いくつかの仕事を転々とする。「僕にはてんかんの持病があって、若い頃、職場で倒れてしまったことが何度かあったんです。医者から処方され...

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※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

『今月の人』が掲載されている BIG ISSUE

BIGISSUE 274号

274 号(2015/11/01発売)

特集味わう!"食の原点"

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