今月の人

『アイルランド・ビッグイシュー』販売者、ジャック・ライアン

いつも心に浮かぶのは、 雑誌を買ってくれる人たちへの感謝の言葉だ

『アイルランド・ビッグイシュー』販売者、ジャック・ライアン

 僕の名前はジャック・ライアン。初めてリバプールのビッグイシューで働くようになったのは、1997年のこと。ご存じの通り、仕事はストリートで雑誌を販売することだ。当時、リバプールの街で雑誌を売っているアイルランド人は、僕だけではなかった。私は、イングランドでビッグイシューを販売する「屈強なアイルランド人派遣部隊」の一人だったというわけだ。今はアイルランドのダブリンでビッグイシューを販売している。
 僕が初めてホームレスになったのは、16歳の時だった。父が亡くなり、母が家に戻ってきて面倒を見てくれるようになった。両親は何年も別居していて、それまでは、父が僕と弟トムの面倒を見てくれていたんだ。
 だが、アルコール依存性の母には、公営住宅の家賃でさえ重荷で、僕たちがホームレス状態に陥るのに、そう時間はかからなかった。そして、僕までアルコールに手を出し、ついには母同様、依存症になるしかなかった。...

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※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

『今月の人』が掲載されている BIG ISSUE

BIGISSUE 264号

264 号(2015/06/01発売)

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