今月の人

大舩夏雄さん

持病が悪化、厨房の仕事続けられなくなった。 働きかた自由、3度目のビッグイシュー

大舩夏雄さん

東京都多摩市の小田急・京王多摩センター駅。その南口に、大舩夏雄さん(57歳)は朝7時から午後3時半頃まで立っている。ショッピングセンターや大学が多い場所柄、お客さんは主婦や先生が多い。
「学生にあげるからって、必ず3冊買ってくれる外国人の女の先生もいれば、雑誌は買わなくても毎日挨拶してくれる人もいて、それだけでもうれしい」と大舩さんは言う。
大舩さんは青森の津軽で、男ばかり5人兄弟の末っ子として生まれた。
「事情があって家にいなかった父に代わり、おふくろが野菜を育てながら勤めにも出て俺たちを養ってくれた。とにかく、やかましい人だったけどね」
中学を出た大舩さんは「金の卵」として上京し、鉄工所で働いた。ところが半年後、倒れてきたH鋼(H型の鋼材)の下敷きになり、左大腿骨を複雑骨折。気を失わんばかりの痛みに「殺してくれ!」と叫んだのを鮮明に覚えている。以来、膝がうまく曲がらず、左右の足...

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※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

『今月の人』が掲載されている BIG ISSUE

BIGISSUE 223号

223 号(2013/09/15発売)

特集路上の驚き、そしてアート

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