今月の人

小坂保行さん

「これからの人生にきっと宝になるいい経験してる」 今は終わりの局面じゃなくて、通過点なんだと思えた

小坂保行さん

小坂保行さん(44歳)の朝は、ビッグイシューの仕入れから始まる。金沢での雑誌卸し拠点「カトリック金沢教会・平和の会」に赴くと、その日の担当のボランティアさんが小坂さんを待つ。言葉を交わし、売り場である武蔵ヶ辻へ足を運ぶ。観光地として名高い兼六園から徒歩10分ほどということもあって、「観光客が買ってくださることも多いんですよ」と顔をほころばせる。
石川県内で生まれた小坂さんは、親の仕事の関係で県内を転々として育った。「父は、最終的には鉄工の工場を経営していましたが、アパートの管理人など、いろんな仕事をしてきたみたいです。引っ越すたびに生活の質が上がっていって、子どもながらに『お父さんすごいな』と感じていたのを覚えています」
高校卒業後は、地元の印刷会社に就職。数回転職はするものの、印刷業界で20年ほど順調に働いてきた。
だが、06年、脊髄梗塞症で3ヵ月入院した頃から、暮らしが揺らぎ始め...

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