最新号・
バックナンバー

No.367

リトルプレス 繚乱!

ネット万能に見える時代に、紙でユニークな雑誌や本を発行する個人やグループ、「リトルプレス」の活動が花開いている。
「外国からの移住者が日本の木や林業を語る」「“街と山のあいだ”を思いつつ人生を考察」「純粋に漫画を楽しむ女だけのコミック冊子」「ツバメたちへ愛の冊子」「奇跡の積み重ねである日常を綴る」「大地の突端で、その魅力を発見し続ける」「時代や場所に左右されない暮らしを発掘」「食、100年の記憶を記録」などなど……。
どれも、発行者の尋常ではない興味、思いがけない動機や表現、加えて誌面のデザインもそれぞれに素敵だ。それゆえに、全国的に熱心な読者を持つ。
「リトルプレス」。発行の動機、冊子づくりの思想、取材や読者とのかかわり、その裏側も探った。百花繚乱、今号では8つの冊子を紹介します。あなたも、リトルプレスの世界を覗き、参加してみませんか?

『anaguma文庫』
静謐な日本語で林業の魅力をつづる
『mürren』
街と山をつなぐ。本質的なことこそ長く続く
『ポポコミ』
韓国、台湾、カナダへ羽ばたく「コミック」
『ツバメものしり帖』
鳥のお話会から生まれた、ツバメ尽くしの冊子
『itona』
暮らす喜びを伝えたい……全文を英語で併載
エッセイ from 北海道斜里町『シリエトクノート』
「知床」。尽きないネタ、多様性に感動
エッセイ from 盛岡『てくり』
本にはモノとしての価値、遅効の力がある
エッセイ from 沖縄『百年の食卓』
沖縄の“おばぁ”たち、
時代への光が散りばめられている言葉

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー メリル・ストリープ
2017年に米国のテレビで放映されるやいなや大ヒットし、ゴールデン・グローブ賞とエミー賞を総なめにしたドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』。ハリウッド人気俳優が豪華共演し、ドロドロの愛憎劇を繰り広げた本作品のシーズン2に登場したのはメリル・ストリープです。亡き息子を想う役柄に、4人の子をもつ母親の顔をのぞかせました。
リレーインタビュー・私の分岐点浦浜アリサさん
ファッション誌や広告などでモデルを務めるほか、さまざまなファッションショーに出演、活躍を続けている浦浜アリサさん。人生の分岐点は15歳の時、神戸コレクションに参加したこと。そこで現場に同行した祖母から、ある厳しい指摘を受けたと語ります。

国際記事

あらゆる改革は夢想から始まる。「ユニバーサル・ベーシックインカム」の新しい旗手 歴史家 ルトガー・ブレグマン
さまざまな研究結果、歴史的事実をもとに、ユニバーサル・ベーシックインカム(BI)の導入を提唱してきたルトガー・ブレグマン。日本でもその著書『隷属なき道』が大きな話題となり、BI論を世界的に牽引する立役者として知られています。ロンドンに向かう機上で、ビッグイシュー英国版のインタビューに答えました。
監督インタビュー『サウナのあるところ』
約550万人の人口に対し、およそ300万個のサウナがあると言われる北欧の国フィンランド。そんなフィンランドのサウナ文化をテーマにしたドキュメンタリー『サウナのあるところ』では、シャイで寡黙と言われるフィンランドの男性たちが、サウナの中で誰にも明かさなかった心の内をさらけ出す、感動的な姿を映し出します。
WORLD STREET NEWS 世界短信

連載記事

被災地から
―― 「甲状腺がん・がんの疑い」正確な把握求めNPO会見
浜矩子の新ストリート・エコノミクス
―― 社会主義国イギリス誕生
コミック マムアンちゃん
―― ウィスット・ポンニミット
ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
自分の考えや言葉に自信がもてません ☆ぶどう入りのブラマンジェ☆
ビッグイシューアイ:台風・豪雨・地震……リアルタイムで建物被害を予測 世界初のウェブサイト「cmap(シーマップ)」
今年6月から、災害発生直後にどれだけの建物が被害を受けたかを予測し、地図上に表示する世界初のウェブサイト「cmap」が公開されています。台風研究者の筆保弘徳さん(横浜国立大学准教授)と「cmap」を共同開発した、あいおいニッセイ同和損保の佐藤満さん、多嘉良朝恭さんに「cmap」の意義や使い方について聞きました。
宇宙・地球・人間 池内了の市民科学メガネ
―― ガリバー旅行記、小人と巨人 ゾウとネズミに比較してみたら

記事広告

バックナンバー

バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください

メールで更新通知を受け取る