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No.218

小水力発電。自然エネルギーの突破口

水力発電と聞くと、黒部ダム(出力33・5万kW)などの大型ダムを思い浮かべる。しかし、125年前(1888年)に始まった日本の水力発電の技術は1000kW以下の小水力発電によって確立されたという。今、小水力発電(1000kW未満)のもつ可能性は、出力で黒部ダム15個分の約490万kW、その適地は1万7708ヵ所あると見積もられ(環境省)、適地の半分は短期間で開発できるといわれている。ところが、現実の数は522ヵ所、3パーセントにも満たない。はるかに適地の少ないドイツでも、日本の14倍、7325もある。そこで、「分散複合型のエネルギーシステムへ転換のトップバッターになりうる小水力発電。その開発を最優先すべき」と語る小林久さん(茨城大学教授)に話を聞いた。また、小林さんの案内で、約半世紀にわたり小水力発電所を運営してきた岡山県西粟倉村と、現在、計画中の高知県の馬路村、高知市土佐山の現場を訪ねた。さらに、1919年から94年間、電気を供給し続けてきた愛媛県新居浜の住友共同電力の小水力発電所を取材した。再生可能エネルギーの固定価格全量買取制度のスタートから、ちょうど1年。現行の大規模集中型から分散複合型のエネルギーシステムへの転換の突破口であり、その鍵をにぎる小水力発電について考えた。

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