販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

オーストリア『アプロポ』販売者 ラウラ・パルツェンベルガー

レストラン業に精を出していた頃、コロナ禍で店を失う。
助けた移民女性が、今度は自分を助けてくれた

オーストリア『アプロポ』販売者 ラウラ・パルツェンベルガー

ラウラは満面の笑みを浮かべながら、自己紹介してくれた。「私は典型的な〝イタリアのマンマ(お母さん)〟なの。世話焼きで、いつもみんなに『何か食べる?何か足りないものはない?』と聞いて回るんです」と朗らかに笑う。
 母はザルツブルク州南東部に生まれたオーストリア人、父はフィレンツェ出身のイタリア人だ。両親はともにグラーツで学んでいる時に知り合った。公衆電話が一般的だった当時、電話をかけようと偶然に出会ったところから、交際が始まったという。やがて2人は結婚し、3人の娘を授かった。
 約50年前、両親はザルツブルクでピザ店を開き、さらに2号店が続いて多忙を極めたため、幼いラウラはイタリアで祖母に育てられた。その影響で、イタリア語が彼女の〝第一言語〟となった。
「祖母は子だくさんでしたが、早くに夫を亡くし、女手一つでみんなを育て上げました。祖母は私にいろんなことを教えてくれましたよ。おいしいイタリア...

続きは、本誌をご覧ください

『Apropos』
1冊の値段/3ユーロ(そのうちの半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/ザルツブルク

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

今月の人一覧