販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
セルビア『リツェウリツェ』販売者 ニコラ・レぺチ
雑誌販売の合間にコーヒーや語らいを楽しむ。
良い詩のフレーズを思いつくのは、なぜか寝る前
二コラの生活は規則正しい。起床して瞑想し、コーヒーを飲み、朝食を取る――毎日、この順番で一日が始まる。雑誌販売の初日には「リツェウリツェ」の事務所へ顔を出し、1週間分の必要な冊数を仕入れる。リュックを背負って売り場に到着すると、ユニフォームのベストを羽織る。
行きつけのカフェに足を運べば、常連客にオーナー、ホールスタッフがいて、みな見知った顔ばかりだ。「カフェテラスを回ると、何冊も買ってくれるお客さんがいます。たぶん、友達や知り合いの人に配ってくださっているんでしょうね」。寒い日も暑い日も、雨の日もめげずに、彼は雑誌販売を続ける。
数冊売れると、今度はしばしの休憩時間だ。コーヒーは一日に5杯は飲むという。一息つくと、先ほどのカフェテラスや歩道を練り歩く。「売れるまでには時間がかかる……だから辛抱が必要です」とニコラは苦笑いする。「でも、その辛抱が報われることもありますからね」
午後2...
『Liceulice』
1冊の値段/300セルビア・ディナール(そのうちの半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/ベオグラードほか
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE

529 号(2026/06/15発売)
特集社会運動って何?
スペシャルインタビュー:Raye
特集:社会運動って何?


