販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
米国『トリード・ストリーツ』販売者 ワンダ・ブードリー
両脚切断にも負けず、みんなに愛された「ママ」
懸命に一生をまっとうしたことを忘れない
トリードは、かつて工業で栄えた米国オハイオ州北西部の街。そのトリードにあるストリートマガジン『トリード・ストリーツ』の販売者だったワンダ・ブードリーが昨年、惜しまれつつこの世を去った。同販売部マネージャー、ベン・スタレッツが追悼文を寄せた。
私がワンダに出会ったのは8年前、あるカフェの戸口でのことだった。初めてそこで『トリード・ストリーツ』を買い求めた私は、まるで自分が素晴らしく善い行いをしているような気持ちになっていたが、ワンダは「これはチャリティではないの。ビジネスなんです」と熟練のプロらしく接してくれた。
ほどなく私が「トリード・ストリーツ」事務所でボランティアを始め、ワンダが販売者の間でも一目置かれ、尊敬を集める存在だと知った。何かイベントがあれば仕切り役を引き受け、それぞれの仲間にどのような作業をしてもらうかを手際よく決めていった。そんな彼女を、みんなは「ママ」と呼んで慕...
『Toledo Streets』
1冊の値段/1ドル(そのうちの75セントが販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/オハイオ州トリード
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
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