販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

セルビア『リツェウリツェ』販売者 ラドミラ・スラヴジェヴィッチ

ユーゴスラビア紛争でシングルマザーに。
必死で育てた息子に会えることが幸せ

セルビア『リツェウリツェ』販売者 ラドミラ・スラヴジェヴィッチ

私はクロアチアとの国境付近にあるセルビアの小さな町シドで生まれました。大学では観光学と経済学を専攻しましたが、その業界で就職することはありませんでした。その後、クロアチアのヴコヴァル市に5年間住み、銀行に勤務しましたが、1991年にユーゴスラビア紛争が始まると夫はクロアチアにとどまり、私と息子はセルビアへ戻ることになりました。
 息子が小さい時分は、本当に生活が大変でした。でもシングルマザーとして、息子がいたからこそがんばれたのも事実。レストランの調理場や売店、グリルバーなど、いろいろな場所で働きました。低賃金でしたから、今受け取っている年金も知れたものです。
 息子が大学に入学後、私たちはノヴィ・サド市に移り住みました。知り合いから『リツェウリツェ』の雑誌販売について聞き及び、当初は躊躇していましたが、生計のために一歩踏み出すことにしました。私にとっても初めての経験でしたので、街頭で立っ...

続きは、本誌をご覧ください

『Liceulice』
1冊の値段/300セルビア・ディナール(そのうちの半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/ベオグラードほか

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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