販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
米国『ストリート・センス』販売者 ニキーラ・スミス
「ストリート・センス」は、私にとっての“ホーム”
人生の終着駅に向かって、最後の仕事をまっとうしたい
ワシントンDCのダウンタウンにある「ストリート・センス」の事務所。明るい赤色のドアを開けると、販売者、スタッフ、ボランティア、インターンが集まって、忙しなく雑誌の配送手配をしている。「ストリート・センス」の販売者114人は、雑誌に自作の詩を寄稿したり、創作アートを提供したりもする。また、中には事務所の準社員(VPA)として雇用される人もいて、ニキーラ・スミスもその一人だ。
VPA雇用者は、1週間に25時間までパートタイムで働くことができる。電話応対や販売者への支払管理などをこなし、スタッフミーティングにも参加する。2019年にこの雇用プログラムが始まって以来、9人が雇用されたが、そのうち7人は元販売者だ。
以前はボランティアが同じ業務を担当していたが、コロナ禍のために対面での作業が難しくなり、VPAの存在なくして雑誌を発行できない状況になった。そして今でも、彼女ら・彼らは継続して協働し...
『Street Sense Media』
1冊の値段/3ドル(そのうちの2.5ドルが販売者の収入に)
発行頻度/隔週刊
販売場所/ワシントンD.C.とその郊外
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE

515 号(2025/11/15発売)
特集私の隣人 エスニックマイノリティ
スペシャルインタビュー:リリー・ジェームズ
リレーインタビュー:俳優 弓削智久


