販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
セルビア『リツェウリツェ』販売者 ヴェスナ、ゾラン、スヴェトラーナ
山あり谷ありの人生行路の末に、出会った3人
文化を楽しみ、気の合う友人と仕事をし、カフェで語らう

セルビアの年金制度は十分に整っておaらず、65歳を過ぎても働く高齢者が多い。ヴェスナ、ゾラン、スヴェトラーナの3人は、『リツェウリツェ』販売者の中でもかなり年配のシニア層だ。それぞれ山あり谷ありの人生行路を経て、同じベオグラードの地にたどり着いたが、彼らの生きる熱意や好奇心は、いまだ衰えることを知らない。
ヴェスナは若い頃、2つの大学で文学と法律を修め、英国コヴェントリー市にも1年間住んでいた。帰国後は、小規模ビジネスや観光・宿泊業代理店の経営者になった。しかし両親が病に倒れたため、ヴェスナは介護離職して一人で面倒を見ることを決意。
両親を看取った後、再び元のキャリアに戻ろうと試みたが、資金が回らなくなって生活に行き詰まり、ついに路上生活を余儀なくされた。安定した社会生活から、たちまち坂道を転げ落ちるような日々を送るうちに、「順調に運んでいる時は周りにたくさんの人たちが寄ってくるけれど...

『Liceulice』
1冊の値段/300セルビア・ディナール(そのうちの半分が販売者の収入に)
発行頻度/月刊
販売場所/ベオグラードほか
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE

510 号(2025/09/01発売)
特集不登校は育ち方のひとつ
特集:不登校は育ち方のひとつ
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