販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
『ビッグイシュー英国版』販売者 サイモン・グラヴェル
今はただ、お客さんが恋しい。 都市封鎖の長期化で「野宿に舞い戻るかも」

「販売者に会いにゆく」 (※今号より、「今月の人」改め、「販売者に会いにゆく」となりました)
ロックダウン(都市封鎖)の影響により、創刊29年目にして初めて路上販売を一時休止せざるを得なくなった『ビッグイシュー英国版』は、4月初旬から小売店での販売を始めた。国内大手のスーパーマーケットチェーン数百店舗や約1400のニューススタンド、2000以上の生協で販売され、売上の半分以上が販売者に分配される。こうした中、販売者のサイモン・グラヴェルは、二つの「職場」で新型コロナウイルスの影響を被っているという。
トレードマークである道化師の帽子とその笑顔で知られているグラヴェルは、ロンドン北東部に位置する都市ノリッジにある洋服屋「トップショップ」の前でビッグイシューを販売している。一方、彼はアンティークに造詣が深く、市の「オール・セインツ・アンティークセンター」で古物商もしている。
ビッグイシューの...

文:Liam Geraghty, The Big Issue UK/INSP
※ このインタビューは3月下旬に実施されたものです
(メイン写真キャプション) 販売ができていた時のグラヴェル。手にしているのはカード決済が可能な小型機器
(サブ写真キャプション) アンティークセンターの前で
(写真クレジット) Photos: Nic Donovan
(雑誌情報) 『ビッグイシュー英国版』
●1冊の値段/3ポンド(約400円)。32.50ポンド(約4400円)で3ヵ月の通信販売も実施中で、売上の半分以上が販売者に分配される。(4月中旬時点)
●発行頻度/週刊
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
この記事が掲載されている BIG ISSUE

382 号(2020/05/01発売)
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