今月の人

スウェーデン『ファクトゥム』誌 販売者  フロリン&トゥドラ

ルーマニアからスウェーデンまで出稼ぎ、路上生活。「自分の家」を建てるも、娘の精神状態が心配

スウェーデン『ファクトゥム』誌 販売者  フロリン&トゥドラ

スウェーデン第二の都市ヨーテボリでストリート誌『ファクトゥム』を販売する夫婦フロリンとトゥドラは、ルーマニア南東部のスクテルニチ地区からバスなどを乗り継いで北欧に向かう。その距離、実に2500㎞。4人の子どもたちを故郷に置き、いくつもの国を越えなければならないほど、彼らの地元には仕事がない。
気温マイナス8度という寒さの中、2人が『ファクトゥム』を販売して貯めた資金で建てたという故郷の家に到着した。何年か前までは、隣に住むフロリンの両親の家に一部屋を借りていたという。今ではグレーの漆喰壁に3つの小さな部屋があるシンプルなつくりだが、「自分たちの家」がある。
スクテルニチ地区は、住民約2300人のほとんどが無職だ。「子どもの頃は医者になりたいと思っていましたが、医者どころか、他の仕事に就くこともできませんでした。子どもたちも夢を持っていますが、ルーマニアでは食べていけないでしょう」と妻の...

続きは、本誌をご覧ください

(Malin Clausson, faktum / INSP)
※ スウェーデン政府が実施する空き缶・空き瓶デポジット制度

(Photos:Mario Phrat)

『ファクトゥム(faktum)』 
●1冊の値段/60スウェーデン・クローナ(そのうち半分が販売者の収入に)
●販売回数/月刊
●販売場所/ヨーテボリなど、イェータランド県の数都市

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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