今月の人

オーストリア、『アウグスティーン』販売者 チオマ

ナイジェリアから呼び寄せた娘は 来年、ギムナジウムを卒業予定。 この仕事のおかげで、オーストリア人の友人ができた

オーストリア、『アウグスティーン』販売者 チオマ

 彼女の名前はチオマ。「聞きなれない響きでしょう?」とは本人の弁だ。アフリカ出身のチオマは、ヨーロッパ随一の音楽と芸術の都、ウィーンを拠点にするストリート誌『アウグスティーン』のベテラン販売者だ。
「私はナイジェリア生まれで、初めてオーストリアの土を踏んだのは10年前のことです。このウィーンの空港に降り立ちました。ウィーンに到着してから、ナイジェリアに残してきた私の娘を呼び寄せたのですが、その手続きはとても困難で、費用の負担も大変でした」
「今、娘は18歳になり、ドイツの中等学校であるギムナジウムに通っています。来年、卒業試験を受ける予定です。娘は流暢なドイツ語をしゃべりますが、家での会話は英語です」
 イギリスの旧植民地であるナイジェリアでは、英語が公用語。ドイツ語のクラスにも通っていたが、いまだに英語の方が得意なのだとチオマは言う。
「ナイジェリアでは、縫製工場で働いていましたが...

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(Augustin, www.INSP.ngo) Photo: Andreas Hennefeld 『アウグスティーン』 ●1冊の値段/2.5ユーロ(約320円)。そのうち1.25ユーロが販売者の収入に。 ●発行回数/月刊 ●販売場所/ウィーン

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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