販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
英国『ビッグイシュー・ノース』販売者 エイドリアン
ルーマニアで祖父母と暮らす、4人の子どもたち 「私の人生は、家族のためにある」

ルーマニア出身のエイドリアンは、イングランド北部の町フォーンビーで『ビッグイシュー・ノース』を販売している。フォーンビーはビートルズを輩出した港町リバプールのすぐ北に位置する、人口2万5千の海沿いの小さな町だ。現在31歳のエイドリアンは、仕事を求めて2009年に英国へやって来た。
「ビッグイシュー販売の仕事は気に入っています。今はスーパーマーケット『アイスランド』の外で販売しています。いい場所ですよ。ここの人たちは私に敬意を払ってくれるし、常連のお客さんもたくさんできました。ここで月曜日から土曜日まで、朝の9時から夕方4時か5時頃まで販売します。子どもたちにお金が必要なので、できるだけ長く働いています」
エイドリアンには、離れて暮らす4人の子どもがいる。
「娘が3人と息子が1人。長女は12歳で、末っ子の長男は5歳です。以前は子どもたちも一緒に英国で暮らしていました。でも私が妻と別れ...
(Christian Lisseman/The Big Issue North, www.INSP.ngo)Photo: Christian Lisseman
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
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