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シドニー、『ビッグイシュー オーストラリア』販売者 フェイ

「今、光の中に出ようとしている」。 病気の母親を看護中、うつ病に。 母、父、兄。みんな日曜日に亡くなった

シドニー、『ビッグイシュー オーストラリア』販売者 フェイ

 フェイはシドニー市の中心部にある人通りの多い交差点で『ビッグイシュー オーストラリア』を販売している。元看護師・助産師の彼女にとって、人生はかなりつらいものだった。両親に続いて兄を亡くした後、うつ病に苦しみ、社会とのつながりも失った。暗い時期を経て、今はビッグイシュー・ファミリーに迎え入れられ、とても感謝していると話す。
 フェイが育ったのはシドニー郊外のウェントワースビル。シドニー港からパラマタ川を西に30キロほどさかのぼった、パラマタ市の隣にある町だ。「私の両親は商売をしていて、よく繁盛していました。当時はまだ、『コールズ』や『ウルワース』といったスーパーマーケットのチェーン店がなかったから。週に7日間働く、とても勤勉な両親でした」
 そんなフェイは、17歳の時から看護師として働き始める。ロイヤル・プリンス・アルフレッド病院で看護のトレーニングを始め、キング・ジョージ5世病院で助産師...

続きは、本誌をご覧ください

(Sam Clark/The Big Issue Australia, www.INSP.ngo)

Photo:Peter Holcroft

『ビッグイシュー オーストラリア』
1冊の値段/7オーストラリアドル(約600円)。そのうち3.5ドルが販売者の収入に。
販売回数/週刊
販売場所/シドニー、メルボルン、アデレードはじめ、オーストラリア全土の主要都市

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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