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ドイツ、ニュルンベルク『シュトラーセン・クロイツァー』誌販売者、カールハインツ

交通違反の罰金を払えず、服役中、ストリート誌に出合った。 お客さんは、私の人生を豊かにしてくれる

ドイツ、ニュルンベルク『シュトラーセン・クロイツァー』誌販売者、カールハインツ

 中世からものづくりが盛んだった、ドイツ南部の都市ニュルンベルク。美しい街並みを残すこの街は、ナチ党が最初に権力を掌握し、第二次大戦後には連合国による裁判が行われた地でもある。
 身長2メートル以上ある66歳のカールハインツ・シュナーベルが立つ姿は、さながら巨人のようだ。決して順風満帆な人生ではなかったが、彼は常に前向きに生きてきた。現在はニュルンベルクで最大のショッピングセンターにて『シュトラーセン・クロイツァー』誌を販売する彼は、「お客さんとの交流は何ものにも代え難いよ」と言うと、笑顔を見せた。
 長い間、ドイツ東部のノルトライン=ヴェストファーレン州に住んでいたというカールハインツ。「私がニュルンベルク、自分の故郷であるフランケン地方に戻ってきたのは、ここで仕事を得られる可能性があったからなんだ」と話す。「私は熟練の工具製作者であり、電気通信技術者だった。でも2002年に失業し、次の...

続きは、本誌をご覧ください

Photo: Bogdan Itskovskiy

『シュトラーセン・クロイツァー』
●1冊の値段/1.80ユーロ(約210円)。そのうち90セントが販売者の収入に。
●販売回数/月刊
●販売場所/ニュルンベルク

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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