今月の人
米国『コントリビューター』販売者 アイリーン・B
自分の人生が価値あるものだと、やっと思えるようになった

ニューヨーク・クイーンズ地区のスプリングフィールド・ガーデンズで、1956年に生まれたアイリーン・B。高校卒業後は、キャサリーン・ギブズ秘書学校へ通った。「秘書学校の名門校よ。速記は1分間に150単語、タイプは1分間に90単語打つの」
そこを卒業後は、CBSで秘書になり、37階のオフィスで弁護士の下でも働き、アリゾナ大学でも17年間秘書として働いたという。
「40人の教授がいる音楽部で、6年間働いたの。50人ほどいた秘書の中で、カスタマー・サービスに優れていると、2年間連続で表彰されたのよ」と誇らしげだ。「自分の仕事が好きだったから、がんばれたのね。大学に勤めながら、フォトショップの学校に通ったりもしたわ。それからは『ポスターを作ってほしいな』『あの手紙は書けた?』『合唱団のための予約は入れてくれた?』といった調子で、仕事は山積みよ。よく仕事を家に持ち帰ったわね。でもおかげで、グラフ...
『コントリビューター』
1冊の値段/2ドル(約232円)で、そのうち1・25ドル(約145円)が販売者の収入に。
販売回数/週刊
販売場所/テネシー州、ナッシュビル
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
『今月の人』が掲載されている BIG ISSUE

252 号(2014/12/01発売)
特集戦争には、いきません― 良心的兵役拒否者たち