今月の人

柳原裕伸さん

毎日自分が稼いだお金で弁当を買う 一時は失っていた生きる気力を取り戻せた気がする

柳原裕伸さん

「できるだけ早く仕事に行きたいから、取材時間は短いほうがありがたいな」。今、ビッグイシューの販売が楽しくて仕方ないという柳原裕伸さん(44歳)は、そう言ってにっこり笑った。JR高槻駅南側歩道橋上が持ち場だが、大阪・西梅田の共同経営店舗の第7期メンバーにも加わり、13年1月末までは毎日2つの販売場所を行き来する。
「仕事をしているんだってことが今、僕自身の大きな誇りになってます。販売者となって3ヵ月。心のもちようというか、気持ちが向く方向が大きく変わってきたように思いますね。僕ね、ちょっと前まで本当にものすごくネガティブだったんですよ。全然前を向けなかった。でも今じゃ、物事を前向きに考えられるようになってきました」
佐賀県で生まれた柳原さんは、母親が病気で入院を繰り返していたため福岡の児童養護施設で乳幼児期を過ごした。小学校入学を前に自宅に戻り、中学校卒業を機に、「手に職をつけられる仕事...

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※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

『今月の人』が掲載されている BIG ISSUE

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特集過去。年末に考える「進化」論

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