今月の人

東正巳さん

まずは資格を取って、 亡くなった父を世話した経験を介護の仕事で役立てたい

東正巳さん

「なんでも話しちゃうよ」
いたずらっ子のような表情を浮かべる、東正巳さん(32歳)。晴れている平日の朝9時ごろから日没まで、JR山手線の浜松町駅北口と都営地下鉄大江戸線の大門駅の間に立っている。雨の日や休日は、新宿や渋谷など場所を変えて立っていることもある。
東さんが三重県にある実家を出たのは、23歳の頃。4年あまりになる父親の介護に疲れ、半ば衝動的に家を飛び出したのだ。父は68歳で肺がんとわかり、「1年もつかどうか……」と医師に宣告され、職を転々としていた20歳前の東さんに家族の目が向いた。東さん自身も働けなくなった父の面倒をみることに抵抗はなかった。だが予想以上に長く続いた介護生活に、東さんは「もういいや」と大阪へ向かう。
持って出た多少の現金で、2ヵ月は遊んで暮らせた。お金が尽きて公園で寝ようとしていると、ホームレスの人が声をかけてきた。「若いんだから、西成に行けば仕事があるよ...

続きは、本誌をご覧ください

※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

今月の人一覧