今月の人

仲間和男さん

今は「感謝」の言葉しかない。 買ってくれる人や事務所が自分を明るく変えてくれたから

仲間和男さん

沖縄生まれの仲間和男さん (58歳)は、もう30年以上も沖縄に帰っていない。それどころか、人と親しく言葉を交わすこともこの30年ほどの間なかったという。「だからビッグイシューを売るようになって『ありがとう』なんて言われると、自分みたいな日陰者がそんなこと言われて本当にいいのかなって思っちゃう」と、照れたような困ったような顔を浮かべる。
仲間さんが故郷をあとにしたのは、40年ほど前。高校を出てすぐに、上京した。住まいは北新宿。近くに親戚なども住んでいたので、不安はなかった。中学・高校とバレー部のキャプテンを務め、みんなを明るく取りまとめてきただけに、仕事もそれなりにうまくやっていけるはずだった。
「何が悪かったのか、今でもわからない」と、遠い目をしながら小さく首を横に振る仲間さん。「もともと人の前に立って、みんなを引っ張っていたのに……。なにか、おかしい、うまくいかないっていうことが続い...

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