最新号・
バックナンバー

No.99

特別企画まるごと「地球温暖化」─ つくろうよ地球人の作法

2007年夏、北極海氷が激減したが、これはIPCC第4次報告書での予測を大幅に上回るものだった。「地球温暖化」に関連した活動に取り組むNPO(NGO)の、飯田哲也さん(ISEP)、高見邦雄さん(緑の地球ネットワーク)、三本裕子さん(A SEED JAPAN)を取材。南極温暖化の現状を伝える藤原幸一さん(写真家)の写真館も開いた。 そして、「地球温暖化」問題、その基本情報となるIPCC第4次報告書の原文を読んでみた。世界一級の科学データが集積された知見は仮説ではあるが、米本昌平さん(東京大学特任教授)に読み解いてもらった。そして、環境問題と政治の関係を考え、東アジアで地球温暖化に取りくめるようになるための土台、「認識共同体」の創造を提案する。さらに、技術面から、地球温暖化解決の可能性にチャレンジする3人の方にその研究を語ってもらった。「温暖化を止める4つのエネルギー技術」清水浩さん(慶応義塾大学)、 「植物資源リグニンの可能性」舩岡正光さん(三重大学)、「植物繊維原料の樹脂の未来」矢野浩之さん(京都大学) 。今号の監修は米本昌平さんにお願いをした。

1. 自然エネルギー、緑、活動する人々
自然エネルギー社会は温暖化を解決する
─ISEP(環境エネルギー政策研究所)の飯田哲也さんが語る
砂漠の緑化は徒労。必要なのは新たな砂漠化を防ぐこと
─「緑の地球ネットワーク」の高見邦雄さんに聞く
温暖化の未来を生きる若者、そのプレゼンスを
─「A SEED JAPAN」の三本裕子さんに聞く

2. 温暖化。ゆっくり進む危険への対応
もはや気温4℃の上昇は避けられない 地球温暖化とは?
─IPCC報告書を読む 米本昌平さん
(コラム)米が主張、いったんは死文化。課題多い排出権取引
(コラム)国際政治のメインテーマ、核戦争から温暖化の脅威へ
画期的だった酸性雨外交。今後の温暖化交渉のモデルに
東アジア「認識共同体」の設立を
─ 環境問題を多国間で交渉していくために必要な研究者ネットワーク
認識共同体、韓国語、中国語、英語訳

3. ポスト石油の資源と技術はある
技術者の楽観論か?温暖化を止める4つのエネルギー技術
─太陽電池、リチウムイオン電池、電気自動車、水素製鉄 清水 浩さん
そこにある環境を受け入れ最大限に生きる。植物の生き方やしくみに学ぶ。
─ リグニンが拓く「持続的な工業ネットワーク」 舩岡 正光さん
植物がつくる、強さ鋼鉄の5倍、軽さ5分の1の素材
─ バイオ・ナノファイバー新素材の可能性 矢野 浩之さん

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー シンガー&ソングライター大貫 妙子さんは語る
環境破壊は加速ルートに入ってしまった。でも、やれることはいくらでもある。美しいメロディー、透明感のあるピュアな歌声で多くのファンを魅了する、シンガー&ソングライターの大貫妙子さん。自身の暮らしも音楽のようにピュア、環境、エネルギー、食糧などの問題への関心も深い。自宅のある神奈川県・葉山を訪ね、温暖化問題についての率直な意見を聞いた。

国際記事

国内記事

藤原幸一写真館
P.11、20-21、27

連載記事

マムアンちゃん
ウイスット・ポンニミット

バックナンバー

バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください

メールで更新通知を受け取る