最新号・
バックナンバー

No.5

見つめ、見つめられる顔― 自分の顔とどうつきあっていますか?

巷では、美しく装うこと、美しく装うこと、美しく変身することについての情報が溢れている。均整のとれたモデルの写真、ファッション、メイク、エステや美容整形、ダイエットなどの情報。今のあなたは美しくない。こうすれば美しくなれるとばかりに、テレビCMや雑誌広告が氾濫する。美しくなければと脅迫する社会的な強制ともいえる。そして、ちょっとしたことから、自分の容貌に過剰に思い悩む人も増えている。
人間の価値は外見ではない。あたりまえのことだ。しかし、人は人とコミュニケーションをとるとき、相手の姿を一瞥し、そしてまず、相手の顔を見つめる。顔の表情で、感情や意見を読み取ろうとするのだ。もし、その人の顔にアザやキズがあったら、そこに注目してしまうだろう。
だから、顔にアザやキズのある人は、人とのコミュニケーションにおいて、最初からハンディをを負うことになるのだ。しかし、顔や皮膚などにハンディをもつ人に対する社会的なサポートはない。なぜか、社会は「顔じゃない心だよ」と、顔の問題を語らずタブー視し、隠そうとさえしてきた。このことが、顔にアザや傷がある人たちを一層苦しめることになっている。いまようやく、彼らの自助グループが生まれ始めている。
自分の背中は自分で見られない。鏡に映る自分の顔も正確な像ではない。自分の顔や身体についてのイメージは、実は脳の中にあるイメージにすぎない。イメージにすぎないのに、いや、だからこそ、私たちはそのイメージにしばられる。
社会や人間関係の中で見つめ、見つめられている顔。自分の顔とは何なのか。私たちは自分の顔や身体と、どのようにつき合っていけばいいのだろうか。


顔の問題はなぜ、語られず隠されてきたのか?
―「顔の変形と心」を研究する松本学さんの挑戦

自分の顔はどこにある
― 醜形恐怖の、顔をめぐる物語

タトゥ&ピアス
― ファッション、それともアイデンティティ

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー メグ・ライアン
私はタフだけど、同時にとても繊細

国際記事

独裁者に安息の地はあるのか
逃亡か、処刑か、あるいは快適な生活か
戦場の子供たち
ウガンダ北部グルからのレポート
『ロード・オブ・ザ・リング』の名脇役たち ― ゴラム、ピピン、ガンダルフ
イアン・マッケラン ― いつものように、出演は勘で決めたんだ アンディ・サーキス ― これまで演じたどの役より自分自身があらわれている ビリー・ボイド ― 撮影現場では妖精語で会話?

国内記事

アート・オブ・ライフ
「パンクしない自転車」誕生!
世界・アジア・日本
年金制度 ― スウェーデン、ニュージーランド、日本

BACKBEAT(映画・音楽)

MUSIC
白鳥マイカ ― 出たいのに出られなかった言葉が、私のなかにはたくさんあった

FILM
『この世の外へ クラブ進駐軍』― 武器より楽器なんだよ

BOOKS
Dramatic Romance ― 芳香なロマンスを味わう

STREET CULTURE
大阪路上ライブ ― ウクレレバンドディオ、ゆず風、ヤングジャズメン

連載記事

バックナンバー

バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください

メールで更新通知を受け取る