最新号・
バックナンバー
¥ 450
古気候学と“気候危機”
今年の夏は“危険”な暑さが続いた。20世紀後半に指摘され始めた地球温暖化問題は、広く社会に受け入れられるまで半世紀以上かかった。また、歴史時代には大気中の二酸化炭素(CO₂)濃度が今より高い状態が存在しなかったので、気候変動の議論は19世紀後半以降の気候観測結果をもとに行われてきた。
しかし、地球史をさかのぼって数千~数千万年前の地質記録(氷床コア、海洋堆積物など)を研究する古気候学は、温暖化に伴う未知の気候も探っている。
長らく古気候学を研究してきた多田隆治さん(東京大学名誉教授)は「すでに温暖化はかなり進行し、人為的なCO₂放出を止めただけではすぐに元には戻らない」「自然界がCO₂を放出する速度の100倍で人類がCO₂を出し続ければ、現在の気候モードを維持するメカニズムが機能する限界(しきい値)を超え、急激な気候変動(モード・ジャンプ)が起こってしまう可能性がある」と言う。多田さんに、古気候学から見た“気候危機”について聞いた。
TOP INTERVIEW
- スペシャルインタビュー 羽生善治
- 今年6月に満を持して日本将棋連盟の会長に就任した羽生善治さん。本誌創刊20周年記念号に4度目の登場です。前人未踏の永世七冠や歴代トップのタイトル通算獲得数を誇る「将棋界のレジェンド」が、50代の変化、AIとの共生、そして将棋の未来を語ります。
- リレーインタビュー・私の分岐点今成夢人さん
- 撮影の仕事に徹するはずだった記者会見 突然、レスラーとして引っ張り出された
国際記事
- 世界で復活する「現金給付」と「ベーシック・インカム」
- WORLD STREET NEWS 世界短信
連載記事
- 原発ウォッチ
- 中電、山口県と上関町に中間貯蔵施設、調査提案
- 浜矩子の新ストリート・エコノミクス
- プーチンの背中の藁一本
- 雨宮処凛の活動日誌
- 「五公五民」の負担に悲鳴。「最賃上げろ」デモ
- ホームレス人生相談 × 枝元なほみの悩みに効く料理
- アイドルグッズの整理に踏ん切りがつきません ☆ 味たまおむすび ☆
- ビッグイシューアイ
- 2年かけて自作したタイニーハウス「もぐら号」
- 読者のページ My Opinion
販売者に会いにゆく
東京・渋谷駅宮益坂上交差点 S・K さん - FROM EDITORIAL 編集後記
バックナンバー
バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください
『気候変動 』に関連したバックナンバー
444 号(12/1 発売)
“片づけ”楽しい時間を生む
年の暮れ。いつも散らかっている、あのスペース、あの部屋。それはあなたの気持ちの重荷になっていないでしょうか? 散らかりの度合いが大きいほどストレス反応も大きくなり、集中力が低下するとも言われています。...
428 号(4/1 発売)
海を選んだ哺乳類
日本周辺海域には約40種のクジラやイルカが棲んでいるといいます。けれども、アザラシ、ジュゴンなどを含む、世界の海に生息する哺乳類(海獣)の生態はまだよくわかっていません。ところが、年間300件ほどの死...
『地球温暖化 』に関連したバックナンバー
『20周年 』に関連したバックナンバー
475 号(3/15 発売)
生きのびるデザイン
資源を採掘し、モノを作り、捨てる「リニア(直線)型の経済」は、気候危機、資源の枯渇など地球環境に大きな負荷を与えてきました。それに代わって進められているのが、あらゆる段階で資源の循環的な利用を図る「サ...
463 号(9/15 発売)
“有事”を防ぐ
“有事”とは“平時”の反対語で、国家においては戦争など武力に訴えるような事件・事変が起こることである。
2022年12月16日、政府が閣議決定した安保三文書には「反撃能力(敵基地攻撃能力)」が盛り込ま...
Webマガジン
バックナンバー記事が読める!
イベントレポートも充実!