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No.399

「PFAS」。永遠の汚染

焦げつかないフライパン、米粒がくっつかない炊飯器釜、撥水効果のある洋服や靴……。便利なものですが、これらの多くには熱や水、油に強く、壊れにくいという化学的な性質をもつ「PFAS」(ピーファス)が使われています。「PFAS」は5千種もある有機フッ素化合物で、自然界での分解に数千年もかかることから「永遠の化学物質(フォーエバー・ケミカル)」とも呼ばれます。1930年代に米国で開発が始まり、世界中で数えきれない製品に使われましたが、地球の土壌や空気、川や海を汚染し、微量でも人体に健康被害を及ぼす恐れがあります。その危険性から欧米政府はすでに規制を始めていますが、日本ではまだほとんど知られていません。
「PFAS」汚染に詳しいジョン・ミッチェルさん(ジャーナリスト)、小泉昭夫さん(京都大学名誉教授)、そして健康被害を受けている沖縄や東京・多摩地区の住民の方に取材しました。「PFAS」汚染を知るための、最初の特集。

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リレーインタビュー・私の分岐点中村 航さん

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数を数える動物

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