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No.176

隣人「ちんぱんじん」と考える希望と絶望

チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータン、そしてヒトは、霊長類のヒト科に属す。とりわけ約600万年前に共通の祖先がいたチンパンジーは、ヒトとの全ゲノムの塩基配列の違いはわずか1・2%、ヒトにとって進化の隣人である。チンパンジーの知性が人間に劣らず、むしろチンパンジーの子どもの瞬間的な直観像記憶は人間の大人よりもはるかに優れているという。これを明らかにした松沢哲郎さん(京都大学霊長類研究所)は、愛知県犬山市にある霊長類研究所や西アフリカのギニア共和国ボッソウで、チンパンジーと人間の比較研究をしてきた。なぜ、チンパンジーはそのような知性をもっているのか?人間の心の進化、人間の知性とは何だろうか?松沢さんにインタビューした。また、今年8月、絶滅危惧種であるチンパンジーの飼育環境を豊かにするため、「京都大学野生動物センター熊本サンクチュアリ」が整備された。そこで環境エンリッチメントやチンパンジーの老化研究に取り組む、森村成樹さんと藤澤道子さん(ともに京都大学野生動物研究センター)に取材。霊長類学は日本が世界をリードしてきた。人間は21世紀をどう生きていくのか、「ちんぱんじん」とともに考えたい。

"今ここに生きる"チンパンジー。直観像記憶と絶望しない生き方。
"想像する力"がもたらす人間の絶望と希望
松沢 哲郎さん

チンパンジーの「社会復帰」を支援。環境エンリッチメントにトライ
「熊本サンクチュアリ」からの報告

TOP INTERVIEW

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BACKBEAT(映画・音楽)

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世界の当事者になる 雨宮 処凛
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■ホームレス人生相談 妻が100円均一の店で不要なものまで買います
妻は100円均一のお店が好きで、安いからと必要でないものまで買ってきます。お金ももったいないし、ものを大切にしなくなる気がするので、考えを改めてもらいたいのですが・・・・・・。(35歳/会社員/男性)

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