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No.175

「ひきこもり」からの帰還

現在、家で「ひきこもり」状態にある人は70万人。彼らの平均年齢は今や30歳半ばを超え、40代半ばを過ぎた「ひきこもり第一世代」も10万人以上にのぼるといわれる。彼らは家族によって支えられているため、その存在は見えず、路上に出てホームレスになることもなく、社会はこの問題を放置したままだ。しかし、近い将来、家族による支えが限界を迎えた時、彼ら当事者とその家族はどうなるのだろうか?「ひきこもり」問題は家族と社会の未来を問うている。そこで、「ひきこもり」生活20年を経て就職した当事者の人に、社会生活の回復に至る20年のプロセスを語っていただいた。また、ひきこもる若者を支える家族の方に話を聞いた。さらに、1980年代から20年以上「ひきこもり」を社会問題として提起してきた斎藤環さん(精神科医)に、「『ひきこもり』問題のいま、これから」についてインタビューした。今一度、「ひきこもり」問題をどう考え、何をすべきなのかを考えたい。
13号(04・9・15)「ひきこもり、在庫あり!」、45号(06・3・1)「ひきこもりの未来」に続く、ビッグイシューひきこもり特集、第3弾!
孤独、不安、焦りを乗り越えて。
20年のひきこもり、無限のループから抜け出し就職したFさんの物語

「人と同じでない。ひきこもる息子のことを誰にも話せなかった」
父親のAさんが語る

「一生に一度でいいから 親しい人間関係をもつ」。
そこから始まるひきこもり支援
斎藤 環さんに聞く

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー アリシア・キーズ
30万人のエイズの子どもたちを支援。04年からチャリティーライブ
リレーインタビュー・私の分岐点お笑い芸人 伊達 みきおさん
3.11。僕は気仙沼にいた。津波が、一瞬にすべてをのみ込んでいった。この世の終わりと感じた恐怖は忘れられない。

国際記事

「未完のエジプト革命」
タハリール広場で座り込みを続ける市民たち
路上の音楽。「ASOLD OUTther way to get to heaven」
WORLD STREET NEWS 世界短信
*ナイジェリア、石油会社による大規模な環境汚染
*バングラデシュ、先住民女性たちが森林パトロール
*メキシコ、麻薬戦争下、脅迫され地元メディア沈黙す
ノーンギシュの日々 滝田 明日香
高気温、直射日光当たったにおい、早く消える 子犬の訓練4

BACKBEAT(映画・音楽)

CDレビュー 浅井 博章
ミュージカル、舞台で表現に磨きをかけるロックシンガーたち
河村隆一、松岡充、中島卓偉

クリエーターの視点 7トンの塩で描く、生命の森
インスタレーション作家 山本基さん

テレビうらおもて 伊藤 悟
テレビは制服向上委員会や藤波心を使おう

ひぐらし本暮らし 岡崎 武志
『シズコさん』佐野洋子

連載記事

共に生きよう!東日本 被災地から⑪
福島ひまわり里親プロジェクト
原発ウォッチ! 伴 英幸
福島原発事故から半年。まだまだ続く格闘
自閉症の僕が「生きていく風景」 東田 直樹
経験や印象をどう絵に描くのか、わからない
ストリート・エコノミックス 浜 矩子
ノーサイドはノダイコの芸
世界の当事者になる 雨宮 処凛
「原発怖いぞコノヤロー交流会」
コミック マムアンちゃん
ウィスット・ポンニミット
■ホームレス人生相談 カラオケに行って 人前で歌うのが苦手です
会社の宴会や友人との集まりがあると、ときどきカラオケに行くことになるのですが、私はカラオケがとても苦手です。人前で歌うのがいやなので歌わないでいると、「次、歌いなよ」とマイクを渡されたりして、とても憂うつな気持ちになります。どのようにかわすと、場を盛り下げないですむでしょうか。(28歳/女性/会社員)

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