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No.168

中島岳志ゲスト編集 お寺を開く― 新しい公共空間になれるか?

お寺カフェ、超宗派のフリーマガジン、自死対策のネットコミュニティの開設。若い僧侶たちが、仏教の宗派を超えて人々とつながり、新しい社会活動を展開しようとする動きの、ほんの一端である。「エンゲイジド・ブッディズム」(社会参加する仏教、社会貢献する仏教)に注目するゲスト編集長の中島岳志さん(北海道大学大学院准教授)は言う。「人間社会に対する人々の信頼度を高めていくためには、国家と個人の中間の領域を分厚くしていくことが必要です。その時に、お寺というのは重要な意味をもつ。お寺は、人と人の絆や信頼を築き上げていくための貴重な社会的インフラなんです」そこで、中島さんが注目する若い僧侶たちを取材した。まずは、お寺カフェや超宗派仏教徒によるインターネット寺院「彼岸寺」を開く松本圭介さんと中島さんの対談。そして、雑誌『フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン』を発行する池口龍法さん、自死を考え苦しむ人たちの相談を受けるソーシャルネットワーク「消えない人」の活動をする根本紹徹さんにお話を聞いた。

対談 松本圭介さん × 中島岳志さん
― 新しい仏教。心の問題を長い目で、人生を通じサポートするのがお寺の特技

コミュニティの中にも必要。心ゆくまで泣ける場や、負の感情の捨て場
― 池口 龍法さん

膨大な相談活動は私自身の「必然」。仏教は生きていく意味を2600年追求してきた
― 根本紹徹さん

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー ジェームズ・フランコ
俳優業を軽んじるつもりはないんだけど、映画づくりのプロセスについてもう少し自分で発揮できるようになりたい
リレーインタビュー・私の分岐点俳優 小日向 文世さん
芝居さえできれば、あとは何でもいい。新しい台本を手にするのが一番の至福

国際記事

住宅ローンを使ったギャンブル。CDSと闘う
WORLD STREET NEWS 世界短信
*ドイツ、機能的非識字者が国内で750万人
*中国、「俺の親父は李鋼だ」ひき逃げ犯の言葉が流行語に
*ウガンダ、遺伝子組み換えバナナもやむを得ず?
ノーンギシュの日々 滝田 明日香
モラニ30キロの追跡で、体力尽きる 強盗事件 その12

国内記事

被災地・市民の現場 加藤哲夫 福島、放射線下に生きる人々
福島原発30キロ圏、南相馬からの便り
閉じ込めないで、透明なバリアに。抹殺しないで南相馬を! ― 高橋美加子さん

BACKBEAT(映画・音楽)

CDレビュー 浅井 博章
氷室京介がチャリティライブ。一夜限り、全編「BOOWY」宣言!!

テレビうらおもて 伊藤 悟
「未来」も「希望」も放棄したテレビ

ひぐらし本暮らし 岡崎 武志
赤塚不二夫『赤塚不二夫120%』

COOKING 枝元なほみ
手羽先揚げ

連載記事

ともに生きよう!東日本 被災地から(5)
避難生活、転々。漂流する認知症の人々支える「ピープルパワー」
自閉症の僕が「生きていく風景」 東田 直樹
人から「好き」と言われることも「希望」
ストリート・エコノミックス 浜 矩子
「風評被害」は諸刃の剣
世界の当事者になる 雨宮 処凛
被災地の鯉のぼり
■ホームレス人生相談 家族や友人を助けたいのに「押し売り愛」といわれます
家族や友人など、私にとって大切な人が困っていたり悩んでいたりすると、つい駆けつけて具体的な行動に移そうとしていまいます。それがたまに「押し売り愛」だと注意されることがあります。確かに人には「失敗しても自分で立ち上がる権利」もある。でも「大切な人をちゃんと大切にすること」は、私が人生で大切にしたいことのひとつです。どうすればいいでしょうか。(30代/女性/自営業)

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