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クジラと日本人- 沿岸捕鯨を守りたい
IWC(国際捕鯨委員会)は、1982年に商業捕鯨モラトリアム(一時停止)を採択し、以後、商業捕鯨は凍結状態のままだ。今、国際的な反捕鯨の風が吹く中、日本の南氷洋での「調査捕鯨」に非難が集まっている。そして、その陰で小規模に営まれている沿岸捕鯨については見過ごされがちである。クジラと日本人のかかわりあいは古い。長崎県の縄文遺跡では、捕鯨文化の存在を示唆する数百点の石銛が見つかっている。もともと「クジラ一頭で七浦にぎわう」といわれたようにクジラ資源の利用は、限られた沿岸地域を中心としたものであった。しかも、特定の地域に回遊してくる特定の鯨種と人々との関係であり、クジラに対する漁民の畏敬や慰謝の念は沿岸捕鯨の地の祭礼行事に残されている。そこにこそ、捕鯨文化ともいえる原点があるのではないだろうか?そんな長い歴史と伝統をもつ日本の沿岸捕鯨は現在、IWCで捕獲禁止されていない鯨種についてのみ、国の管轄下で、和歌山県太地町、千葉県和田町、宮城県石巻市、北海道網走市・函館市で、続けられている。しかも、「調査捕鯨」で獲れた鯨肉は、「沿岸捕鯨」の鯨肉を市場で圧迫している。そこで、「沿岸捕鯨」に詳しい研究者、沿岸捕鯨に携わる地域の当事者、「調査捕鯨」についての識者に、それぞれの意見を聞いた。捕鯨活動の是非を二元的に論じるだけではなく、日本人とクジラの関係を改めて考えてみたい。漁業としての、沿岸捕鯨は守りたい。
今こそ議論を! ! 「日本人は本当にクジラを食べたいのか」
─ 小島 孝夫さん
(コラム)先住民生存捕鯨
獲る、ばらす、流通、加工、食べ方。
房州の夏の「鯨食」をパッケージで残したい
─ 庄司 義則さん
400年前、生きていく糧を海とクジラに求めた
─ 北 洋司さん
(エッセイ)調査としても失敗。イメージ低下、信用喪失の"調査捕鯨"
─ 米本 昌平
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FROM THE STREET ― 街角と販売者
■コミック エモ!言われん 雨のせいだもん…
■路上から
■今月の人
松沢誠さん(池袋駅東口)
演歌で鍛えた歌声、街角に響かせて。
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