最新号・
バックナンバー

No.139

耳すます

耳をすましていますか?「音」は、私たちが意識するより、ずっと豊かに世界のありようを表し伝えている。「音を聞く」ことで、これまであなたに見えていた世界が奥行きを増し、知らなかった風景が立ち現われるかもしれない。そこで、3人の「耳をすますスペシャリストたち」に話を聞いた。4歳の時に失明した三宮麻由子さん(エッセイスト)は、スズメの鳴く声で時間や天気を聞き分け、山登りではセミの声で渓谷の深さを測るという。彼女が音を聞けるようになっていくプロセスや体験には、“聞くこと”の原点がある。中川真さん(大阪市立大学大学院教授)は、京都の梵鐘の音に「時を越える音」を聞き、現代の音を未来に伝えようと、「街の音のデジタルアーカイブ」をつくる。簾徹之さん(世界楽器てみる屋)は、風を受けて鳴る楽器「エオリアンハープ」をはじめ、誰もが簡単に楽しめる楽器を扱う。楽器を奏で音を楽しむことは、生きる戦略だと言う。

音に包まれる幸せ。 触れられないものでも、音のパノラマ像を結ぶ
─ 三宮 麻由子さん

「ホモ・オーディエンス」。 聞く行為の本質は、他者を受け入れること
─ 中川 真さん

誰でも演奏できる楽器がある。音楽を生きる戦略に
─ 簾 徹之さん

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー 中谷 美紀
リレーインタビュー・私の分岐点ディレクター・プレイヤー 夏木 マリさん
人間やっぱり動物だから体感って大事。何でも考えていただけじゃわからない

国際記事

ツグミの美しい調べは自らへのレクイエム?
気候変動に敏感に反応する鳥類たち
200年間の蹂躙! 今も「奴隷」の国ハイチ
 
WORLD STREET NEWS 世界短信
*ベルリン、極寒でホームレス支援も切迫
*中国、グーグル社とアクセス制限話し合い
*スリランカ、リハビリセンターという名の強制収用施設
ノーンギシュの日々 滝田 明日香
出産後2、3日で退院が普通のケニア

国内記事

世界・アジア・日本 履物

BACKBEAT(映画・音楽)

ART 佐藤 秀政 CDレビュー 浅井 博章 絆、夢、恋。多彩な桜ソング テレビうらおもて 伊藤 悟 地上デジタル放送は「数秒」遅れて届く ひぐらし本暮らし 岡崎 武志 関川夏央『「坂の上の雲」と日本人』

連載記事

自閉症の僕が「生きていく風景」 東田 直樹
風になった僕。その姿が奇妙に映っても
ストリート・エコノミックス 浜矩子
冬季五輪にみるグローバル時代の真相
世界の当事者になる 雨宮 処凛
誰かを傷つけているかもしれない言葉
コミック マムアンちゃん
ウィスット・ポンニミット
■ホームレス人生相談 年相応に見られるいい方法は?
私は30代にしては若く見られます。時には20歳くらいに間違われることも。なめられることも多いので、そろそろ年相応にと思いますが、老けた服を着込むのも嫌で、派手な服ばかり。年相応に見られるいい方法はありますか?(女性/30歳)

バックナンバー

バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください

メールで更新通知を受け取る