販売者に会いにゆく (旧・今月の人)
米国『ストリート・センス』販売者 エリック・トンプソン゠ベイ
売り場に出てお客さんに姿を見せること
「それが買ってくれた人の親切に報いる方法」
雨の日も晴れの日も、エリックは2008年から17年間、雑誌販売を続けてきた。通勤者が行き交うワシントンD・Cのダウンタウンでコーヒーをすすりながら、自分の持ち場に着く。ベテランの彼は、天候や体調に左右されることなく、とにかく売り場に出てお客さんに姿を見せることを心がけてきた。「それが買ってくれた人の親切に報いる方法」というのが、彼のポリシーだ。
話がコロナ禍の頃に及ぶと、販売できない苦境や、サポートでかろうじて生きのびたことなどを思い出し、エリックは涙目になった。「ストリート・センス」の事務所がSNSで販売者ページを作り、読者とのコミュニケーションを絶やさないようにしただけでなく、オンラインの寄付で売り上げを補填してくれたという。今では売れ行きも戻り、週末には80部ほど、平日にはそれ以上の部数が売れるようになった。
「こうやって仕事があるのはありがたいですね。盗みを働く必要もないですし(...
『Street Sense』
1冊の値段/3ドル(全額が販売者の収入に)
発行頻度/隔週刊
販売場所/ワシントンD.C.とその郊外
※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。
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