販売者に会いにゆく (旧・今月の人)

カナダ『リティネレール』販売者 ガブリエル・ラボワ

販売者、毎週買いにくる常連客と話す
自身の撮影した写真が雑誌に載ることも

カナダ『リティネレール』販売者 ガブリエル・ラボワ

モントリオール市内で販売されるストリートペーパー『リティネレール』では、雑誌販売者が記事の中で自身について語ることはあったが、これまでお客さんとのやりとりを紹介することはなかった。今回初の試みとして、販売者のガブリエルと、毎週雑誌を買いに訪れる常連客のスザンヌの会話をお届けする。

スザンヌ:もう知り合って8年になるけれど、あなたは写真が得意なんですよね。今日は本を1冊もってきたの。「戦争」をテーマに、女性のフォトジャーナリストが撮った写真集なんですよ。
ガブリエル:ありがとう!非常に重要な仕事だけれど、戦禍に身を置くフォトジャーナリストは危険と隣り合わせ……。写真は単なる技術ではなく、釣りと似ているかな。釣り糸を垂らしながら、いざというその瞬間まで待ち続ける忍耐が要ります。会心の1枚が撮れる日もあれば、なしのつぶてに終わる日もあるし。
スザンヌ:写真に興味をもったのはいつから?
ガブリエ...

続きは、本誌をご覧ください

『L'Itinéraire』
1冊の値段/3カナダドル(そのうちの半分が販売者の収入に)
発行頻度/月隔週刊
販売場所/モントリオール


※掲載内容は取材当時のもののため、現在と異なる場合があります。

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