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No.134

「緑の地球ネットワーク」の18年― 文明が砂漠化させた大地、人が緑を取り戻す

植林で砂漠化は防げない?中国、黄土高原の東北端、砂漠化が深刻化する黄褐色の大地が広がっている。ここ山西省大同の農村は、年間400ミリの雨量しかない土地だ。「認定NPO法人緑の地球ネットワーク」は約5500ヘクタールの土地(大阪市の約4分の1の面積)に、18年間で1770万本の苗木を植えてきた。 ともすれば砂漠の緑化はロマンとして語られてきたが、事務局長の高見邦雄さんは現地で苦闘するうちに、「木を植えれば砂漠が砂漠でなくなるわけでも、砂漠化が止まるわけでもない」と考えるようになった。日本と中国、双方の植林技術を活用し、短期的には地元の人々に収入をもたらす果樹アンズを植え、長期的には植生を豊かにするために植物園をつくるなど、現地の人々と共に汗を流しながら、彼らの信頼を勝ち得てきた。その結果としての成功である。中国でも高い評価を受ける高見さんへのロングインタビューを、2010年の年頭にお届けする。

第1部 文明の前に森があり、文明のあとに砂漠が残る

第2部 環境破壊と貧困の悪循環を断てるか?

第3部 一番大切なのは「人」。

― 成否を分ける鍵はカウンターパート

(コラム)黄土高原の植林ツアー、50人で3500本の木を植えた

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー 西原 理恵子
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ミミズが消滅すると、人間社会は崩壊する
 
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*武器貿易条約、2012年の成立目指す
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ノーンギシュの日々 滝田 明日香
ミッドワイフのケニア的対応

BACKBEAT(映画・音楽)

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連載記事

ストリート・エコノミックス 浜矩子
鳩山政権のビジネススクール式通信簿
世界の当事者になる 雨宮 処凛
「生存」についてのノウハウ
■ホームレス人生相談 母と衝突してばかりで疲れます
実の両親と二世帯同居を始めて7年目。共働きで子どもが2人います。65歳になる母と私は、血がつながっているがゆえに、遠慮がなく衝突してばかり。この間は出勤前の忙しい時間にテレビやスーパーで売っていた野菜の話など、どうでもいい話を始めるのでケンカ。母は定年まで勤め上げ、働く母親の忙しさを知っているはず。今後もこの調子だとホント疲れます。(女性/39歳/会社員)
2010年 お正月 成熟カルタ

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