最新号・
バックナンバー

No.514

あたりまえを壊す人類学へ

「あたりまえがいろいろな局面で崩壊している現代の世界。人類学は多くの人が信じてきた、あたりまえが行き詰まっている時に、そうした行き詰まりを乗り越えるための、また別の可能性を提示することのできる学問」だと里見龍樹さん(早稲田大学人間科学学術院教授)は言います。
 2008年3月、里見さんはメラネシアに位置するソロモン諸島のマライタ島の北東岸にあるフォウバイタ村(仮名)を訪れ、以来通算21ヵ月、滞在してフィールドワークを行いました。ここには東西1〜4km、南北30km以上にわたって広大なサンゴ礁が広がる海があり、アシと呼ばれる人たちがサンゴのかけらを積み上げて築いた人工の島が合計90個以上も点在しています。里見さんは、島の人々とともに暮らすフィールドワークの中で、これまで謎に包まれていた島の歴史などを解いていきます。
 そんな里見さんが語る「人類学の問い直しの歴史と、マライタ島でのフィールドワークや研究で見えてきたこと、これからの人類学」とは?

TOP INTERVIEW

スペシャルインタビュー Ado
小学一年生の時、従妹に「悪ノ娘」「悪ノ召使」(作詞・作曲:mothy)の二次創作動画を勧められたのを機に、父親のパソコンでボーカロイド楽曲を聴き始めたという“歌い手”のAdoさん。 小学校高学年になると、「ニコニコ動画」やニンテンドー3DSに配信されていたソフト「うごくメモ帳」から、姿を見せずに活動する歌い手の文化に興味をもつようになりました。17歳最後の日に「うっせぇわ」で衝撃のメジャーデビューを飾り、早5年。以降も次々に話題作を世に送り出してきました。そんなAdoさんが、新曲『MAGIC』や大盛況を博した世界ツアー、また11月に控えた東京・大阪のドームツアーについて語ります。
リレーインタビュー・私の分岐点俳優 金城大和さん
東京でしかできない、エキストラに応募 芝居のおもしろさにすっかり取り憑かれた

国際記事

英国。「音楽は人間にとって共通の普遍的な言語」
現代のクラシック音楽界で頭角を現す、カネー=メイソン一家の若き演奏家たち。その7人の子どもたちを育てたエッセイストの母カディアトゥは今年、自身と家族の体験を綴った回顧録を上梓し、英国で話題を呼びました。アフリカの血を引く移民として一家が直面してきた人種差別や“英国人らしさ”の問題について、彼女の思いを聞きました。
WORLD STREET NEWS 世界短信

連載記事

原発ウォッチ!
防衛省の報告書、「原子力潜水艦保有」を記載
浜矩子の新ストリート・エコノミクス
タコ市vsタヌ木の合戦?
雨宮処凛の活動日誌
日本、酷暑で奪われた命とドイツのセーフティネット
ホームレス人生相談
母とどう話していいかわかりません
「新型コロナワクチン」論争 映画『ヒポクラテスの盲点』、大西隼さんに聞く
国民の83%が、のべ4億3千万回以上摂取した新型コロナワクチン。救われた命は36万人以上ともいわれる一方で、副反応や重篤例、死亡例も多数報告されている。後遺症患者や研究者への取材を続け、ドキュメンタリー映画『ヒポクラテスの盲点』を制作した監督の大西隼さんに話を聞いた。
『はだしのゲンはまだ怒っている』込山正徳 監督
漫画家・中沢啓治さん(1939-2012年)が自身の被爆体験をもとに描いた漫画『はだしのゲン』。翻訳され世界へ広がり、各地で読み継がれてきたその作品を題材にしたドキュメンタリー『はだしのゲンはまだ怒っている』が11月14日から全国で順次公開される。込山正徳監督に本作に込める思いを聞いた。
香山リカ むかわ町穂別診療所の四季・秋 
栗の木まで歩ける道を作った、とみさん
都内の古民家で開く「夜パンカフェ」
みんなが隣人の空間でゆったり過ごす
FROM EDITORIAL 編集後記

バックナンバー

バックナンバーも購入できます。販売者におたずねください

メールで更新通知を受け取る