お知らせ
(有)ビッグイシュー日本と認定NPO法人ビッグイシュー基金が統合へ 『ステップアップ市民パトロン』に参加のお願い
ビッグイシュー日本からのお知らせ
(有)ビッグイシュー日本と認定NPO法人ビッグイシュー基金が統合へ
『ステップアップ市民パトロン』に参加のお願い
いつもビッグイシューの活動を応援いただき、ありがとうございます。
(有)ビッグイシュー日本では、2003年9月から22年間に、雑誌510号、約1020万冊を販売、働く販売者に16億円余の収入を提供してきました。また、社会的企業の草分けの一つとして、人と情報と市民事業のつながりを強めてきました。
そして今、(有)ビッグイシュー日本は、これまでの非営利的な会社の経験を更新し、社会の変化を新たな事業にしていける非営利組織へと、ステップアップしようと考えています。そのため、来年2026年4月には認定NPO法人ビッグイシュー基金と統合し、一つのNPOの組織としての活動を目指したいと思います。
ふり返れば、雑誌発行はホームレスの方をはじめ生活に困っている方々をパートナーに、“今、すぐに、始められる仕事”をつくる事業でした。そして同時に、誰もが生きたいと思える社会をつくる市民メディア(雑誌)の、存立の危機に立ち向かう活動であり、運動でもありました。創業後に起きた、リーマンショック、東日本大震災、コロナ禍、気候危機による過酷な暑さや、5年ごとの周年事業、シェア本屋の開店、などにも懸命に取り組んできました。
2007年には、会社を母体にNPO法人ビッグイシュー基金が発足、2012年には税制優遇される認定NPO法人となりました。市民の独立メディアである雑誌の制作に加え、基金による就業応援や生活支援の仕事が始まり、さらに基金の事業はスポーツ(ホームレスワールドカップサッカー)、文化(ダンス、講談、歩こう会)、政策提案(若者応援、ギャンブル対策、おうちプロジェクト、公営住宅の空き室活用)、市民起業と交流(夜パン/カフェ)、などへと広がっています。
行き先の見えない時代のただなかで、「ビッグイシュー」は会社と認定NPO法人の統合の試みを通して、さらに貧困問題の解決を目指し、雑誌の発行とともに、市民が自らの力で働き場所をもつくる「シビックエコノミー」など、積み重ねてきた仕事をステップアップしながら、“生きやすい社会”を実現するためのプラットホームにもしたいと思っています。
創刊からこれまで4回の市民パトロンには多数の方のご参加をいただき、そのたびに困難を乗り越えてきました。今一度、準備を整え次のステージヘ歩み出すため、『ステップアップ市民パトロン』としての参加をお願いするしだいです。あなたさまのお力添えを心よりお待ちしています。
2025年12月1日
有限会社 ビッグイシュー日本
水越洋子/佐野章二/スタッフ一同



