お知らせ

10月16日の世界食糧デーに「夜のパン屋さん」1周年を迎えます

2021年 10月 4日
ビッグイシュー日本からのお知らせ

小さいながらも食品ロスを減らしながら、仕事(収入)の機会をつくることを目標として昨年10月16日の世界食糧デーにスタートした「夜のパン屋さん」。
朝早くから営業するパン屋さんと提携し、営業終了間際に売れ残りそうなパンを引き取って販売をするこの取り組みが無事に1周年を迎えます。
この一年の歩みと今後についてご報告します。

■昨年の、WHOパンデミック宣言(3月11日)後、緊急事態宣言(20.4.7)が発出され「ステイホーム」や「営業自粛」が叫ばれる中、路上での雑誌販売が苦戦する一方で、生活に困り相談に訪れる人の数は急増しました。その日の食事にも事欠く人たちが増える一方で、日本では食品が大量に廃棄されている。大切に作られた食べ物を預かって、最後まで無駄にせず、そして同時に仕事を生み出していくことができないか。そんな想いから「夜のパン屋さん」が生まれました。

プロジェクトの発案・けん引役は誌面でも長年連載いただき、認定NPO法人ビッグイシュー基金の共同代表でもある料理研究家の枝元なほみさん。
その他、ボランティアでかかわってくださるアドバイザーの皆さんとビッグイシュー販売者、最初に参加をご快諾くださった6店舗のパン屋さんとともに、神楽坂で本屋兼カフェを営む「かもめブックス」軒先をお借りしてはじまりました。
本当に小さな取り組みですが、この1年間で参加パン屋さんは14店舗に増えました。都内が中心ですが、遠くは北海道から静岡まで、個性のあるパン屋さんが参加をくださっています。10月からはさらに増える予定です。

■ピックアップにかかわる人たちの中には保険証がなくて気軽に医療が受けられなかったり、「自宅」がない状況の人もいます。そのような状況下で新型コロナ感染爆発が起こるたびに、度々の休業を余儀なくされました。
休業中は、「無償でも」と提供を継続してくださるパン屋さんからピックアップをして炊き出しや無料学習支援の場などにお届けすることで「仕事の場」を継続させながら、コロナ過で困窮する方々へ美味しいパンを届けてきました。

■来る10月、5日と6日から、いずれもこの取り組みに共感をしてくださる場所で新たな「夜のパン屋さん」がスタートします。参加のパン屋さんも増える見込みです。長期化するコロナ過の中でよりたくさんの方々と協働をしながら、さらなる「小商い」の場づくりに挑戦します。
引き続き関心をもっていただきご協力をいただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

■販売時間(2021年10月現在)
・神楽坂かもめブックス軒下本店
毎週火・木・金 19時半-21時ごろ

・10月6日より(期間限定)
毎週水・金・土 19時―21時
代官山T-SITE (東京都渋谷区猿楽町16-15) https://store.tsite.jp/daikanyama/

・10月5日より
毎週火曜日 17-20時
飯田橋第一パーク・ファミリア (東京都新宿区新小川町7-23)

■その他、予定のパン・時間などSNSで随時発信しています。
Instagram/Twitter/Facebook@yorupan2020